「Web広告を出してみたけど、本当に効果があるのかわからない…」そんなお悩みをお持ちではありませんか?
広告にお金をかけている以上、どれくらいの成果が出ているのかをきちんと把握したいですよね。実は、広告の効果を正しく測定するための仕組みが「コンバージョントラッキング」です。
この設定をしていないと、どの広告が問い合わせにつながったのか、どのキーワードから申込みがあったのかがまったくわかりません。逆に言えば、コンバージョントラッキングを正しく設定するだけで、広告費のムダを大幅に減らすことができるんです。
この記事では、Web広告初心者の方でもわかるように、コンバージョントラッキングの基本から設定方法までをやさしく解説していきます。
この記事でわかること
- コンバージョントラッキングとは何か
- なぜ効果測定が必要なのか
- Google広告でのコンバージョン設定手順
- SNS広告での効果測定のポイント
- 測定データを広告改善に活かす方法
コンバージョントラッキングとは?まず基本を理解しよう
コンバージョントラッキングとは、Web広告を経由してユーザーが「目標となるアクション」を達成したかどうかを追跡する仕組みのことです。
ここで言う「目標となるアクション」のことを「コンバージョン」と呼びます。具体的には以下のようなものが該当します。
- お問い合わせフォームの送信
- 商品の購入
- 資料請求の申込み
- 電話ボタンのタップ
- LINE公式アカウントの友だち追加
- メルマガの登録
たとえば、Google広告を出稿しているとしましょう。コンバージョントラッキングを設定していれば、「このキーワードで検索してきた人が、広告をクリックして、最終的にお問い合わせフォームを送信した」という一連の流れがデータとして記録されます。
逆に設定していないと、広告のクリック数はわかっても、そこから実際に問い合わせにつながったのかがまったくわかりません。これでは、広告費を効果的に使えているのかどうか判断のしようがないですよね。
なぜ効果測定をしないと広告費がムダになるのか
「広告を出したらお客さんが増えた気がする」という感覚だけで広告を続けていませんか?感覚に頼った広告運用には、大きなリスクがあります。
成果の出ていない広告にお金をかけ続けてしまう
効果測定をしていないと、どの広告が成果につながっていて、どの広告がまったく成果を出していないのかがわかりません。結果として、効果のない広告にお金を使い続けてしまうことになります。
改善のしようがない
データがなければ、何をどう改善すればいいのか判断できません。「広告文を変えたほうがいいのか」「ターゲットを変えたほうがいいのか」「ランディングページに問題があるのか」といった分析ができないのです。
費用対効果(ROAS)が計算できない
広告費に対してどれだけの売上・利益が得られたかを示す指標がROAS(Return On Ad Spend)です。コンバージョンを計測していないと、このROASが計算できないため、広告投資の判断材料がありません。
ある調査では、コンバージョントラッキングを正しく設定した企業は、設定していない企業と比べて広告費用対効果が平均で30〜50%改善したというデータもあります。効果測定は、広告運用の土台と言えるでしょう。
Google広告のコンバージョントラッキング設定手順
Google広告は、日本で最も利用されているWeb広告プラットフォームの一つです。ここでは、Google広告でのコンバージョントラッキングの設定手順を解説します。
ステップ1:コンバージョンアクションを作成する
まずはGoogle広告の管理画面にログインし、上部メニューの「ツールと設定」から「コンバージョン」を選択します。「新しいコンバージョンアクション」をクリックして、追跡したいアクションの種類を選びましょう。
主な種類は以下の4つです。
- ウェブサイト:お問い合わせ完了ページへの到達など
- 電話:広告やウェブサイトからの電話発信
- アプリ:アプリのインストールやアプリ内アクション
- インポート:オフラインのコンバージョンデータ
個人事業主や中小企業の場合、ほとんどのケースで「ウェブサイト」を選べば大丈夫です。
ステップ2:コンバージョンの詳細を設定する
次に、コンバージョンの名前やカテゴリ、値などを設定します。
- 名前:わかりやすい名前をつけましょう(例:「お問い合わせ完了」「資料請求」)
- カテゴリ:「リード」「購入」など、目的に合ったものを選択
- 値:1件あたりの価値を設定できます(わからなければ「値を設定しない」でもOK)
- カウント方法:問い合わせなら「初回のみ」、購入なら「すべて」を選ぶのが一般的
ステップ3:タグをホームページに設置する
設定が完了すると、「グローバルサイトタグ」と「イベントスニペット」という2つのコードが発行されます。
グローバルサイトタグは、ホームページのすべてのページの<head>タグ内に設置します。イベントスニペットは、コンバージョンが完了したページ(たとえば「お問い合わせありがとうございます」ページ)にだけ設置します。
もしWordPressを使っている場合は、「Site Kit by Google」や「Google Tag Manager」などのプラグインを使えば、コードを直接編集しなくても設定できますよ。
ステップ4:動作を確認する
タグの設置が終わったら、実際にテストしてみましょう。自分でお問い合わせフォームを送信してみて、Google広告の管理画面でコンバージョンが計測されていれば成功です。
計測されるまでに数時間〜24時間ほどかかることがあるので、すぐに反映されなくても焦らなくて大丈夫です。
Google Tag Managerを使った設定方法
「コードを直接いじるのはちょっと不安…」という方には、Google Tag Manager(GTM)を使った方法がおすすめです。
Google Tag Managerは、Googleが提供する無料のタグ管理ツールです。一度GTMのコードをホームページに設置しておけば、その後はGTMの管理画面上でさまざまなタグを追加・管理できるようになります。
GTMを使うメリット
- ホームページのコードを毎回編集する必要がない
- 複数の広告プラットフォームのタグを一元管理できる
- タグの動作をプレビューモードで事前確認できる
- 設定のバージョン管理ができるので、間違えても元に戻せる
基本的な設定手順
- GTMアカウントを作成し、コンテナコードをホームページに設置する
- GTM管理画面で「新しいタグ」を作成し、「Google広告のコンバージョントラッキング」を選択する
- コンバージョンIDとラベルを入力する(Google広告の管理画面で確認できます)
- トリガー(タグが発動する条件)を設定する(例:サンクスページの表示)
- プレビューモードで動作確認をしてから公開する
GTMを使えば、後から別の広告サービスのタグを追加するときも、ホームページのコードを触らずに済むので便利です。
SNS広告での効果測定のポイント
Google広告だけでなく、Instagram広告やFacebook広告、LINE広告などのSNS広告でも効果測定は重要です。それぞれのプラットフォームで設定方法が異なるので、主要なものを見ていきましょう。
Meta広告(Instagram・Facebook)の場合
Meta広告では「Metaピクセル」というトラッキングコードを使います。Metaピクセルをホームページに設置することで、広告経由でサイトを訪れたユーザーの行動を追跡できます。
設定は、Meta広告マネージャの「イベントマネージャ」から行います。ピクセルを作成し、コードをホームページに設置するか、パートナー連携(WordPressプラグインなど)で設定しましょう。
LINE広告の場合
LINE広告では「LINE Tag」を使います。「ベースコード」「コンバージョンコード」「カスタムイベントコード」の3種類があり、目的に応じて適切なコードを設置します。
友だち追加をコンバージョンとして計測する場合は、LINE広告の管理画面から簡単に設定できるので、特別なタグ設置は不要です。
共通して押さえておきたいポイント
どのプラットフォームでも、以下の点は共通して重要です。
- タグの設置漏れがないか必ず確認する
- 計測の重複がないようにする(同じコンバージョンを2回カウントしない)
- 定期的に計測データを確認し、異常がないかチェックする
- プライバシーポリシーにトラッキングについて記載する
測定データを広告改善に活かす具体的な方法
コンバージョントラッキングを設定したら、次は取得したデータをもとに広告を改善していきましょう。具体的なデータ活用方法をご紹介します。
コンバージョン率(CVR)を比較する
コンバージョン率とは、広告をクリックした人のうち、実際にコンバージョンに至った人の割合です。たとえば100回クリックされて3件の問い合わせがあれば、CVRは3%です。
広告グループやキーワードごとにCVRを比較して、成果の良い広告に予算を集中させましょう。
コンバージョン単価(CPA)を確認する
1件のコンバージョンを獲得するためにかかった広告費がCPA(Cost Per Acquisition)です。たとえば広告費が3万円で問い合わせが3件なら、CPAは1万円です。
CPAが目標よりも高い場合は、キーワードの見直しや広告文の改善、ランディングページの最適化を検討しましょう。
検索クエリレポートを活用する
Google広告の検索クエリレポートでは、実際にどんなキーワードで検索してコンバージョンに至ったかがわかります。想定していなかったキーワードからコンバージョンが発生していることもあるので、定期的にチェックして新しいキーワードの発掘に活用しましょう。
アトリビューション(貢献度)を考慮する
お客さんが最初にGoogleで検索して広告をクリックし、その後SNSで再訪問して、最終的にお問い合わせしたとします。この場合、コンバージョンに貢献したのはGoogle広告だけでしょうか?
アトリビューション分析では、コンバージョンまでの経路全体を評価し、各タッチポイントの貢献度を分析します。Google広告やGA4には複数のアトリビューションモデルが用意されているので、自社のビジネスに合ったモデルを選んでみてください。
まとめ
Web広告の成果を最大化するためには、コンバージョントラッキングの設定が不可欠です。設定自体は、手順に沿って進めれば決して難しいものではありません。
今回のポイントをおさらいしましょう。
- コンバージョントラッキングとは、広告経由の成果を追跡する仕組み
- 設定しないと、どの広告が効果的かわからず広告費がムダになる
- Google広告では管理画面からタグを発行してホームページに設置する
- Google Tag Managerを使えば、コードを直接編集せずにタグ管理できる
- SNS広告でも各プラットフォーム専用のトラッキングコードを設定する
- 取得したデータをもとにCVRやCPAを分析し、継続的に広告を改善する
「まだ設定していなかった…」という方は、まず一つのコンバージョン(お問い合わせ完了など)から設定を始めてみましょう。データが蓄積されるほど、より的確な広告運用ができるようになりますよ。
広告の効果測定やコンバージョントラッキングの設定でお困りの方は、Sane Designまでお気軽にご相談ください。お客さまのビジネスに合った最適な設定をサポートいたします。